腎臓病の種類

腎臓病の種類

腎臓の機能が低下し病気を発症した状態を腎臓病と言いますが、腎臓病は総称です。さまざまな種類があるので、それぞれの特徴について解説していきます。

 

・腎炎(急性腎炎、慢性腎炎)
腎炎には、”急性”と”慢性”というタイプがあります。
急性腎炎の場合、扁桃腺炎や咽頭炎が誘因と考えられます。発熱の症状が落ち着いて10日後くらいに発症することが多いのですが、9割が治るとされています。
一方で慢性腎炎とは、文字のごとく長期にわたって腎炎が続いている状態です。急性腎炎が継続している状態です。
約1年以上、蛋白尿や血尿の症状が出ているのが特徴です。
慢性化すると急性腎炎よりも治りづらくなるので早急に治療が必要です。
このほかに、続発性糸球腎炎というタイプもあります。これは他の病気がキッカケで発症する腎炎です。例をあげると、ゼンシンセイエリテマトーデスによるループス腎炎や、紫斑病による紫斑病性腎炎などがあります。

 

・腎不全
腎不全は、腎機能が30%以下に低下した状態をさします。
腎機能が極端に低下することで、体の不要物(老廃物や余計な水分)が排出されず蓄積されるため、とても危険です。
腎不全も腎炎と同じように急性と慢性というタイプがあります。
急性腎不全については、大けがなどによって数日後に発症し、一過性であり治療することで完治する可能性が高いです。
慢性は数ヶ月から数年というスピードで進行し、どんどん腎臓が萎縮することで働きの回復は見込めません。

 

・糖尿病性腎症
糖尿病になるとさまざまな合併症リスクが高くなることは皆さんがご存知の通りかと思います。
糖尿病を発症して5〜10年以上になると、腎症を併発することがあります。
腎機能が徐々に低下していき、腎不全を起こします。

 

・痛風腎
腎臓に尿酸血症が沈着した場合に、痛風腎を発症します。
体内でプリン体が代謝されるときに尿酸血症という老廃物が出ます。
要するにプリン体を置く摂取した場合、この老廃物の排出機能が追い付かなくなるため、腎機能が低下してさらに尿の排出は低効率になります。
そして血中の尿酸血症濃度は上昇していきます。
関節などに血症が沈着し、痛風が起きて激しい痛みが起こります。
ただの痛風でなく腎臓に尿酸血症が付着した場合が痛風腎です。
また、痛風腎から尿酸結石が尿路に詰まり、血尿の症状を超すこともあります。

 

・腎臓結石
体内で不要になった物質が溶け出して排出されるために尿が作られるのですが、尿に物質が溶けきれなくなると結石が作られます。
これを腎臓結石と言います。
たとえば、冷たいコーヒーに普通の砂糖を入れたとき、固まることがありますよね。それと同じ状況が、尿内で起こっているということです。
腎臓結石になるとわき腹あたりに激しい痛みがあらわれ、嘔吐や血尿、下腹部の痛み、大腿部の痛みなどの症状が伴います。
痛みは継続的に起こらず和らいでいくことがあり、知らずのうちに尿が流れなくなって腎臓機能が不能の事態に陥る可能性があります。

 

・腎硬化症
腎硬化症は”良性”と”悪性”があります。
良性腎硬化症は、腎臓に集中する血管で動脈硬化が起き血流が悪くなっている状態です。
腎硬化症になると、他の腎臓病(慢性腎不全)を誘発したり、血管が動脈硬化を起こしているため脳卒中や心筋梗塞につながる恐れもあります。
悪性腎硬化症は、悪性高血圧と同じで高血圧が重症化している状態です。
腎臓は血圧を調節する働きがあることから高血圧と関連しており、血圧が上昇することで腎臓は血管を守る機能を果たそうとしますが、血管が収縮することにより血流が制限されます。そして、レニンという頬る門が分泌され、血圧は上昇して悪循環をめぐってしまいます。
良性と同じく腎不全を起こしやすくなる他、脳卒中や心不全の恐れもあらわれます。

 

・腎臓ガン
腎臓病の中でもっとも恐ろしいと言っても過言ではありません。
腎臓ガンは、腎細胞または腎盂にガンが起こります。
腎細胞ガンの場合、男性に多く見られます。年齢的には50代から60代に多いとされています。
血尿や脇腹の痛み、貧血、体重減少、肝機能障害、発熱などの症状があらわれます。他の病気と見分けがつきにくく病院に行かないと発見が遅れることもあります。
人間ドックなどで受けられるエコー検査を受けると、発見しやすいと言われています。このことから、早期発見や早期治療に進みやすいとされています。
腎盂ガンは尿路にガンができる状態で、症状としては血尿や、ガンの出血による尿の流れが悪くなり腰痛が起きるなどが挙げられます。また、膀胱などにガンができることもあるので注意してください。

 

このように腎臓病にはさまざまな種類があります。
腎臓や肝臓などの病気は症状が分かりづらいことが難点で、症状に気付けないこともあります。早期治療が重要になるので、何らかの異常を感じたら早急に診察を受けるべきです。
定期検診を受けるなどして定期的にチェックしておくことも大切です。

 

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